米国では、2011年に米国企業向けの財務報告システムにIFRS
を強制適用するかどうかが決定されます。そのIFRSの強制適用の
決定に先立ち、現在、米国の会計基準の設定主体であるFASB(財
務会計基準審議会)と国際会計基準の設定主体である国際会計基
準審議会(IASB)は、アメリカ会計基準とIFRSの重要な相違点をな
くすことを、2002年に合意しています(ノーウォーク合意)。この合意
に基づき覚書書(MoU)が交わされ、「MoUプロジェクト」が開始さ
れました。現在、2011年6月までに、重要な相違点を解消すべく
IFRSの改訂作業が行なわれております。MoUプロジェクトでは、
収益、リース、財務諸表の表示、金融商品等多岐に渡って、抜本的
な見直しをおこない、現在のIFRSは大幅に改正されると言われて
います。この2011年は、IFRSが大変革する年になりそうです。(な
お、IASBの公表されたスケジュールによると、現在MoUプロジェクト
は、計画より遅延しており、IFRSの基準改正も2011年7月以降に
ずれ込みそうです。)
In the United States, they will decide within this year
whether or not the application of IFRS should be obliged
for the US reporting system of financial statements. FASB
(Financial Accounting Standards Boards), which is the
entity that sets out US accounting standards, made an
agreement with IASB (International Accounting Standards
Boards) in 2002 that they unify the significant differences
between two accounting standards (The Norwalk Agreement).
Based on this agreement, Memorandum of Understandings
(MoU) was exchanged, and that is the start of “MoU Project”.
They have been working on revising IFRS to dissolve the
material differences, which is due June 2011. It is said that
MoU Project will make a drastic change to IFRS relating to
“Revenue”, “Leases”, “Presentation of Financial Statements”,
and Financial Instruments”. We are going to see a lot of
changes to IFRS this year. They also say the project is in the
delay and the reform of the IFRS will be done after July 2011.
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在美国,决定了2011年在面向美国企业的财务报告系统里,
是否强制适用IFRS。在决定IFRS的强制适用之前,现在,美国会
计基准的设定主体FASB(财务会计基准审议会)和国际会计基准
的设定主体IASB(国际会计基准审议会)在2002年,就消除美国
会计基准和IFRS之间的重要分歧之事达成合意(Norwalk合意)。
以此合意为基础的备忘录(MoU)得到了交换,「MoU工程」开始
起步。现在,到2011年6月为止,应该消除重要分歧的IFRS改订
工作在进行。在「MoU工程」,涉及收益、租赁、会计报表的表示、
金融商品等广泛领域,进行根本的再审,现在的IFRS正在被大幅
度地改正。今年2011年将是IFRS进行大变革的一年。(另外,根
据IASB公布的日程表,现在的MoU工程,与预期相比迟延,IFRS
的基准改正也将要移动到2011年7月以后。)
平成23年度税制改正大綱が閣議決定され、貸倒引当金の見直し
が予定されている。
現行では、個別評価金銭債権と一括評価金銭債権に区別し、税
務上、貸倒引当金繰入額の損金算入が認められる。しかし、税制大
綱によると、銀行、保険会社その他これらに類する法人及び中小法
人を除いては税務上、貸倒引当金の損金算入が認められなくなるこ
ととなる。そのため、税効果を考えた場合、会計上と税務上の乖離が
これまで以上に大きくなることから一時差異も増えると考えられる。
2011 Tax Reform has been ratified by the Japanese cabinet,
and abolition of allowance for bad debts will be planned.
Currently, allowances for monetary receivables both for
each case and in bulk are included in the taxable expenses.
However, according to the tax reform, neither of them will
be recognized as tax-deductible expenses except for banks,
insurance companies, and small and medium enterprises.
Therefore, gap between corporate accounting and tax
accounting will become larger in terms of tax effect accounting.
Consequently, more temporary differences are found in the
accounting book.
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2011年度税制改正大纲经内阁批准,预定对坏账准备进行再
审。
在目前,区别个别评价金钱债权和一并评价金钱债权,税务上,
允许将坏账准备金算入损金。但是,根据税制大纲,除了银行、保
险公司和其他与其相类似的法人及中小法人以外,税务上,坏账
准备金的损金算入是不被允许的。因此,在考虑税效果的情况下,
会计和税务上的分离会比以往变得更大,所以暂时性差异也被认
为会增加。
東京証券取引所は12月28日、マザーズの上場制度見直し要綱
である「マザーズの信頼性向上及び活性化に向けた上場制度の整
備等について」を公表した。昨年の粉飾決算発覚等を踏まえ、信頼
回復のための施策をまとめたものであり、他の資本市場関係者にも
一層の努力を求めるものとなっている。これに伴い、日本公認会計
士協会には監査品質向上等が要請され、同協会からはその要請文
書が公表された。
会計・監査業界は、その他にもIFRS対応に関する検討や、内部統
制・四半期報告制度の見直しなど多くの課題を抱えており、今年も業
界を取り巻く環境は大きな変化が続きそうである。
Tokyo Stock Exchange issued a general plan of “improvement
of credibility of Mothers and preparation of listing system
for more activation of the stock market” on Dec. 28. It especially
covers a plan for recovering its credibility as a market after
the last year’s revelation of a window-dressing, and it also
requires market players to make some effort. Therefore, they
have asked Japanese Institute of CPA to improve the quality
of audit, and JICPA issued a related document accordingly.
It seems that accountants and auditors have lots to deal
with in their work; IFRS and revision of internal control and
quarterly reports. It is going to be a tough year because they
have to adapt themselves to changing situations as it was
last year.
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东京证券交易所于12月28日,公布了作为Mothers上市制度
再审纲要的「关于Mothersの信赖性提高及活性化的上市制度的
整备等」。在去年发觉了粉饰决算等的基础之上,总结了措施以恢
复信赖,以寻求其他资本市场参与者的更大的努力。随之,日本公
认会计师协会被要求提高审计品质等,同协会公布了其要求文书。
会计・审计以及其他业界存在许多问题,例如,考虑关于IFRS
对应、内部统制・季度报告制度的再审等问题,今年业界环境很可
能还要继续大的变化。
平成22年12月22日、企業会計基準委員会より、「四半期財務諸
表に関する会計基準」及び「四半期財務諸表に関する会計基準の
適用指針」並びにこれらに関連する企業会計基準及び企業会計基
準適用指針の改正に関する公開草案が公表された。
今回の改正(案)は四半期報告の大幅な簡素化を図ることが主な
目的であり、その主な内容は以下のとおりである。
・第1・第3四半期会計期間におけるキャッシュ・フロー計算書を省略
できる。なお省略した場合には減価償却費及びのれん償却額の金
額を注記する。
・注記事項の削除(表示方法の変更、簡便的な会計処理の記載、
1株当たり純資産額、発行済み株式総数等、ストック・オプション関
係)
・その他注記、記載内容の見直し
四半期報告制度においては適時性・迅速性が求められることから、
投資者の意思決定のための重要な情報が確保されることを条件に、
このような簡素化には一定の意義があるものと思われる。