048 連結財務諸表における税効果会計に関する実務指針等の改正について
グループ法人税制が創設されたのに伴い、会計制度委員会報告書第6号『連結財務諸表における税効果会計に関する実務指針』及び同第10号『個別財務諸表における税効果会計に関する実務指針』(以下、本実務指針)の改正が行われ、平成22年9月3日に公表されている。
本実務指針では、グループ法人税制の適用に伴って行う税効果会計の取扱いについて、明記されている。
ここで、グループ法人税制とは、完全支配関係にある法人グループ内の資産の移転等の取引について、課税をしないようにする制度である。これは、持株会社化など、グループ企業を一体とした経営が行われている実情に即して、制定された制度である。このグループ法人税制制度の適用開始は、平成22年10月1日以後に行う取引について適用される。
グループ法人税制は、上場会社のみではなく、完全支配関係があれば非上場会社でも、強制的に適用されるため、その影響は大きいと思われる。