078 上場企業の役員報酬に関する開示
上場企業の役員のうち、1億円以上の報酬を受け取った場合、役員の個人名と受け取った報酬の金額の開示が、昨年、金融庁により決定され、スタートした。この制度は、コーポレートガバナンスを強化するため義務化されたものであり、有価証券報告書において開示される。
この開示も今年で2回目を迎える。昨年は開示初年度ということもあったのか、どのように金額を導き出したのか不明確な開示が多く、決定方法の開示が乏しかったとされる。経営者が株主への説明責任を果たすための財務会計の情報提供機能として、役員へ支払う報酬の決定方法についても、今年はより明確な開示が期待される。