087 新起草方針に基づく報告書の公表
日本公認会計士協会は、国際監査・保証基準審議会が公表したクラリティ版の国際監査基準と国際品質管理基準を参考とし、品質管理基準委員会報告書及び既存のすべての監査基準委員会報告書、監査・保証実務委員会実務指針第86号を「新起草方針に基づく報告書」として置き換える改正作業しておりましたが、このほど作業が完了し、平成23 年10 月24 日に、公開草案として公表しました。
この公開草案の中で、早いものは、平成23年9月30日以後終了する中間会計期間に係る中間監査及び平成24年3月31日以後終了する事業年度に係る監査から適用されます。
監査業務を実施する際の要求事項と実務上の適用指針が明確化されるなど、基準の国際化・明確化が図られております。要求事項が明示され、監査人には、ルールがより分りやすくなる一方、責任の所在が明確となります。監査法人としては、事務所内の方針の見直しなど一定の対応が必要となり、留意が必要です。