096 平成24年3月期決算の開示上の留意点
今回は平成24年3月期決算の開示上の留意点を紹介する。
(1)「会計上の変更及び誤謬の訂正に関する会計基準」の適用による留意点
①注記内容の拡充
会社計算規則では平成23年3月31日付の改正により、『会計方針の変更に関する注記』、『表示方法の変更に関する注記』、『会計上の見積りの変更に関する注記』及び『誤謬の訂正に関する注記』が注記に追加される。
②株主資本等変動計算書の記載
『前期末残高』ではなく、『当期首残高』と記載する。
(2)包括利益の表示に係る組替調整額の注記
平成24年3月31日以降終了の連結会計年度より『組替調整額の注記』が必要になる。
(3)税制改正による税効果会計への影響
いわゆる復興特別法人税及び法人税率の改正により法定実効税率が変更されるため、法人税等の税率変更による影響額等の注記が必要になる。