010 金融庁、「国際会計基準(IFRS)に関する誤解」を公表
金融庁は4月23日、「国際会計基準(IFRS)に関する誤解」を公
表した。この中では、IFRSについて適切な理解を促すため、次の
ような誤解事例に対しての解説が行われている。
(誤解)上場会社には、直ちにIFRSが適用されるので、大至急準
備をしなければならない。
(実際)2010年3月期から、一定の要件を満たす上場企業の連結
財務諸表について、IFRSを任意に適用できるようになったもの。
(誤解)IFRSを導入すると、土地など固定資産も含めて全面的に
公正価値(時価)で評価しなければならない。
(実際)IFRSにおいて、公正価値(時価)で評価しなければならな
い範囲は、現行の日本基準と大きくは異ならない。
実務家向けというよりは、広く一般に周知するための情報提供と見
受けられ、既にIFRS導入に向けて学習されている方々にとっては
目新しい内容は無いかも知れないが、一般的にどのような誤解が
生じているかを知る意味では一読の価値があると思われる。