2012.03.14 IFRS新着情報 米国、IFRSを組込導入の方向へ
2月に、ロンドンで開催されたIFRS諮問委員会で、SEC(米国証券取引委員会)から、米国でのIFRSの適用について、発言がありました。それによると、米国は、IFRSの導入を米国基準へ段階的に組込を通じて行うことを決定する予定である、とのことです。
米国は、段階的にIFRSを導入していき、IFRSが規程している箇所については、現行の基準からIFRSへ置き換えをしていき、IFRSが規程していない箇所については、現行の基準が残ることになります。
これは、類似の会計基準を開発することでもない点で、コンバージェンスではなく、段階的に組み込むため、初度適用を適用しないという点では、アドプションではないとしています。
また、「IFRSに準拠」とせず、あくまで「米国基準に準拠」とする予定。これは、実務において「米国基準」が契約書等に数多く存在しており、無用な混乱を避けるためとのことです。
SECは、今後数カ月以内に最終報告書や法令を完成させる予定であるとしています。
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