2012.04.09 IFRS新着情報 非上場企業・中小企業への影響
金融庁は、３月２９日に開催された企業会計審議会総会・企画調整部会合同会議の議事を公表しました。同会議では、非上場企業・中小企業へのIFRSの影響が議論されています。
会議資料では「中小企業の会計に関する検討会」により今年２月に取りまとめられた「中小企業の会計に関する基本要領」を紹介しています。
そして同要領では、中小企業の会計は、計算書類等の作成負担を最小限に抑える等の考え方から、国際会計基準（ＩＦＲＳ）の影響を受けないとしています。
このような考え方は、程度の違いこそあれ、既にIFRSを適用している他国においても取り入れられています。なんでもドイツでは、IFRSが強制適用される企業はわずか300社程度とか。
現在の流れからすると、非上場の中小企業までIFRSが求められるということはなさそうですね。
とはいえ、本邦企業にIFRSが適用される時期は、間違いなく近づいてきています。企業規模に関係なく、経理担当者を中心に、IFRS情報の収集を進めていくことが無難でしょう。
以上
