2012.08.06 IFRS新着情報 米国SECのIFRSに関するスタッフレポートの公表への回答
IFRS財団評議員会(注1)は7月15日、米国SECスタッフにより公表されたワーク・プランに対するコメントを公表しました。
これは、前回ご紹介した、SECが公表したワーク・プランに対するIFRS側の反応です。
ここでIFRS財団評議員会議長は、SECのレポートが掲げる課題は他国がIFRSへ移行する際に克服してきたものである、と指摘しています。
また、IASB(注2)議長は、IFRSは既にG20の3分の2以上が採用しており国際標準化への流れは止められない、という趣旨のコメントをしています。
IFRS導入をなかなか決定しない米国に対して、苛立っているようにもとれます。日本のIFRS導入時期は、米国に追随する形で決定されるでしょうから、SECとIASBのやりとりは今後も注目です。
(注1) IFRS財団(IFRS Foundation):独立した民間の非営利組織であり、IASBを通じてIFRSを開発することを目的とする。評議員(Trustees)は、IFRS財団の統治を担っており、IASBメンバー等の選任・監督を行う。
(注2) IASB(The International Accounting Standards Board):IFRSの設定主体。
以上