2012.08.28 IFRS新着情報 IFRS任意適用企業増加中!(その2)
平成25年3月期第1四半期から、SBIホールディングス、DeNA 、アンリツが、新たにIFRSを任意適用しています。
これらの初度適用企業の第1四半期開示の特徴的な点は次のとおりです。
① 四半期報告書の紙面数について
これらの初度適用企業3社の四半期報告書の紙面数は、DeNA(57ページ)、SBIホールディングス(46ページ)、アンリツ(54ページ)でした。
各社とも、前年度の四半期報告書(日本基準)と比べ、倍近い紙面数となっています。
これは、重要な会計方針に関する注記、初度適用のIFRS移行に関する注記に紙面の多くが割かれているためで、初度適用企業の一過性の要因と言えます。
例えば、IFRS適用2年目の日本板硝子は、初年度51ページから2年目28ページと紙面数は大幅に減少しています。
② 開示スケジュールについて
上記3社の、決算発表日→四半期報告書提出日は、DeNA(8/9→8/13)、SBIホールディングス(8/9→8/14)、アンリツ(7/31→8/13)でした。
各社とも、前年と比べ、数日遅いスケジュールとなっていました。
IFRS初度適用と言うこともあり、万全を期した開示スケジュールとなったことが推察されます。
③ IFRS移行日について
上記3社のIFRS移行日は平成23年4月1日で、平成25年3月期第1四半期から、IFRSを任意適用しています。
一方、既に任意適用している日本たばこ産業等は、連結会計年度末からIFRSを任意適用しています。
このように任意適用のタイミングにより、開示状況に差異がみられます。
④ 会計方針について
上記3社とも、IFRS第9号「金融商品」を早期適用しています。
これらの開示は、IFRSの任意適用におけるある種のベンチマークとなるものであり、見逃せません。