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2012.10.09 IFRS新着情報 2012年強制適用の決定は見送り?

平成24年10月2日、金融庁・企業会計審議会総会・企画調整部会合同会議が開催されました。

平成24年7月3日、公認会計士協会は、IASB前議長のSir David Tweedie氏にインタビューを実施しており、Sir David Tweedie氏は、「アジアは日本がリーダーシップをとることを求めていると思う」として、アメリカや中国の状況に関係なく、アドプションを決議して欲しいとのコメントしています。

これらの発言を受けて、議論が進展することも考えられましたが、「日本のIFRS対応は、米国で動きがあった場合に遅滞なく対処できるよう審議を進めるべきだが、米国の最終判断をまず見極めることが最重要だ」との発言に見られるように、議論は進展しませんでした。

現在の日本では、同じ市場に、日本基準・US-GAAP・IFRSの3つの基準が存在する異様な状態となっています。日本基準に固執するあまり、ガラパゴス化する恐れもあるため、日本企業の多くが、IFRSの早期の任意適用を進め、日本のイニシアチブを取っていくことが重要ではないでしょうか。

当初の強制適用の可否を決定するとしていた本年2012年ですが、上記のように日本の国内の議論は進んでおらず、年内の強制適用の決定は見送られることになりそうです。

以上

 

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