2012.11.27 IFRS新着情報 公正価値測定に関する教育マテリアル
2012年10月に、IFRS財団より、「IFRS 第9 号『金融商品』の範囲内の相場価格のない資本性金融商品の公正価値の測定」に関する「公正価値測定に関する教育マテリアル(案)」と題する文書が公表されました。
和訳は、ASBJが公表されており、下記のASBJのHPで見ることができます。
https://www.asb.or.jp/asb/asb_j/iasb/ed/20121018_1.pdf
内容は、相場価格のない資本性金融商品、つまり、非上場株式などの時価評価方法についての教育的なガイダンスとなっています。
日本の会計基準では、時価の把握が困難な非上場株式は、減損が必要な場合、純資産価額による減損が基本です。
しかし、IFRS9では、公正価値、つまり、時価評価せよとなっています。
公正価値測定は、内容的に会計というより、ファイナンス理論に近いです。
ビジネスの戦略として、会社の売り買いが日常的に行われる今日は、根底に金融資本主義があります。
ですから、非上場株式を公正価値測定することは、会計的にも理にかなっている?ということでしょうか。