2012.12.25 IFRS新着情報 中外製薬㈱及び楽天㈱が、IFRSの任意適用を発表
2012年12月14日、大手医薬品メーカーである中外製薬㈱が、2013年12月期の第1四半期から、IFRSの任意適用をする旨を発表しました。
また、2012年12月20日には、大手インターネットサービス事業の楽天㈱も、2013年12月期の第1四半期から、IFRSの任意適用する旨を発表しました。
これで、正式にIFRSの任意適用を公表した企業は、10社になります。
中外製薬㈱は、IFRSの任意適用の目的について、「国内外投資家の利便性向上と(投資家の)裾野の拡大」とスイスの親会社ロシュとの「経営管理指標の一本化」をあげています。
中外製薬㈱では、従来の営業利益等の経営管理指標に替えて、Core営業利益、営業フリー・キャッシュ・フロー等を採用することを公表しています。
一方、楽天㈱は、事業の国際化を進めており、海外企業のM&Aを積極的に行っていました。
また、海外での資金調達の際に、日本基準では十分な資金調達が困難であることから、IFRSの適用に向けて積極的に取り組んでいました。
特に、子会社の楽天銀行は、2012年1月から、IFRS対応のシステムを稼働させていました。
この結果、楽天㈱は、JASDAQ市場では、初となるIFRSの任意適用企業として、名乗りをあげることになりました。