2013.06.26 IFRS新着情報 「J-IFRS」の導入を正式決定
6月19日、金融庁企業会計審議会では、普及が進まない国際会計基準(IFRS)の導入を加速するため、一部に日本基準を残す「J-IFRS」を導入することを正式決定しました。
IFRSの完全適用ではなく、一部の日本基準を残す「J-IFRS」を導入することで、経済界が要望する株式売却益の純利益への計上などを可能にする見込みです。
金融庁はIFRSの任意適用のハードルを引き下げて、まずはIFRS任意適用企業の積み増しを狙います。
具体的には、以下の要件の緩和を目指します。
（1）IFRS任意適用要件の緩和
（2）IFRSの適用方法
（3）単体開示の簡素化
J-IFRSは企業会計基準委員会がつくり、早ければ2015年3月期にも企業が使えるようにする見通しです。
なお、この企業会計審議会では、全ての上場企業の会計処理にIFRSの採用を求める「強制適用」については、「未だその判断をすべき状況にないものと考えられる」としています。
