飲茶(ヤムチャ)に行きませんか?
2022.01.04
大家新年好呀!(明けましておめでとうございます!)
監査法人アリアの叶(ヨウ)と申します。
先日、森美術館で開催中のサンリオ展に行ってきました。
サンリオの深い世界観を初めて体験し、感動しました!!かわいいキャラクターたちもいっぱい見れて、思いっきり癒されました。
(サンリオ展で撮った「Unforgettable Tower」です。)
しかし、夜、家に帰る時はとても寒かったです…
東京の冬はこの寒さが当然ですが、私の実家である深センは今でも20℃くらいで、秋のような涼しさです。東京と深センは、天気や習慣など、結構大きな違いがあります。
例えば、皆さんは「飲茶(ヤムチャ)」を聞いたことがありますか?広東人にとって、「飲茶」は日常生活に欠かせない部分です。毎回、中国に帰国したら、私は必ず家族と一緒に「飲茶」に行きます。
今回は、広東の「飲茶」文化についてお話させて頂きます。
1.「飲茶」はお茶を飲むだけではない
昔の「飲茶」とは、その文字の通り、お茶を楽しみながら茶菓子を食べるということでした。
しかし、その後、点心が誕生し、点心を食べることがだんだん飲茶のメインになりました。
ネットで「飲茶」を検索すると、「飲茶」は「お茶を飲みながら点心を食べること」と定義されていますが、多くの人にとって、「飲茶」の時はお茶を飲むより、美味しい点心を楽しむことの方が大事です。(私もそうです)
レストランで注文できるお茶は地域によって違いますが、広東では一般的にプーアル茶、水仙・鉄観音などの烏龍茶、菊花茶があります。私は渋みがちょっと苦手なので、いつも菊花茶を注文します。
(通常は左の急須でお茶を淹れます。右の急須の中はお湯だけです。ちなみに、中国では急須のことを茶壺(ちゃふう)と呼びます。)
点心は主に塩味の点心、甘味の点心、麺類やご飯物、フルーツや果物の4つに分けることができます。日本で人気なシウマイ、春巻き、中華まんなども「飲茶」のレストランでよくある料理です。他にはお粥、豆乳と油条(ヤウ・ティウ)、チョウフン、ヌォミジ、ドリアン酥など沢山の種類があります。
(ここの写真は全部深センの家族が「飲茶」に行った時に撮った写真です。)
その中で、私が一番好きなのはチョウフンです。
チョウフン(腸粉)は米粉で作ったクレープで、好きな肉や卵を入れて蒸した点心です。見た目が豚の腸に似ているため、腸粉の名前が付きました。チョウフンは広東を代表する料理の一つなので、機会があればぜひ食べてみてください!!
(こちらは最近人気がある赤米腸粉です。美味しいですよ。)
2.お茶を飲む前に、まずは「洗杯(サイブイ)]?
広東の人は「飲茶」の時、最初に淹れたお茶を飲むのではなく、食器や箸を洗うために使います。広東の人はこのような洗いを「l ǒ ng 碗」(ロウ・ウン)と呼ばれ、日本語では洗杯(サイブイ)といいます。
どうして最初に淹れたお茶は洗杯として使うのでしょうか?
その理由は2つあります。
1つ目は、広東人にとってお茶を飲む時、最初に淹れたお茶は、茶葉や急須を洗うために使用されるものです。
2つ目に、広東人は” 水围财 “「ウォーターワイカイ」ということわざを信じているからでいます。食器の中で流れるお湯には、縁起が良いという意味があると考えられています。(実は、私も調べてから、初めて知りました。)
(写真のような茶器セットはレストランでよくあります。)
3.注文方法について
私が小さい頃の点心は、ワゴンや駅弁売りスタイルで運んでくれるものでした。点心を取る時は、計算用のカードにスタンプが押され、後でこれらを集計して支払います。スタンプは通常「大」「頂」「超」などの文字があり、文字によって、単価が異なります。その後、注文方法は点心の名前が書かれた注文用紙に必要な数を書き込んで給仕に渡す形になりました。現在は技術の発展により、QRコードで直接注文して支払うことが多いです。
(これは店員さんに頼んで頂く注文用紙です。既にQRコードで直接注文したので、注文用紙に数を書く必要はないです。)
広東人にとって、「飲茶」は一種の文化だけではなく、ビジネスや人間関係を構築する大事な機会です。レストランでビジネスの仲間と一緒に「飲茶」している光景をよく目にします。皆さんも、もし機会があれば、是非広東で「飲茶」に行きましょう。
まだまだ紹介したいことが沢山ありますが、残念ながら今回はここまでになります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
次回のブログもお楽しみに╰( ̄▽ ̄)╭
では、今年もよろしくお願いいたします。